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77GHzBeaconの改良とスプリアス考察 H30.12.27

 昨年9月に投稿した77Gアンテナ調整用ビーコンですがその時は出力周波数をメイン周波数の77.75GHzに設定出来なくて80kHz upの77.75008GHzで使っていました。

でもよく考えたら20MHzの比較周波数で32逓倍して1MHz stepでCH切り替えできれば良いのでフラクショナルPLLのMODを20*32=640にすれば良いことに気づきました。
これによりINT=121  MOD=640  FRAC=310で
77750MHz=20MHz*(121+(310/640))*32

もちろん310/640=31/64なのですがTRVで受信にビートが出た場合の対策のためメイン周波数+1MHzも切り替えで出るようにしたいので310/640としました。フラクショナルPLLはMODが2で割り切れる場合はスプリアスがチャンネルセパレーションの1/2の間隔で出るのでこの場合15.625kHzおきとなります。当初から問題だった近接のかなり大きいスプリアスを今回調査したところこのフラクショナルのスプリアスだったということが分かりました。

発振部から逓倍器ごとにスプリアスレシオを見るとノイズフロアの上昇とともにほぼ同じだけスプリアスレベルも上がっています。ということで32逓倍でC/Nが30dB劣化すればスプリアスレシオも30dB劣化するようです。→添付図参照

このビーコンの発振部は黒色ADF4350中華PLLでもともとスプリアスが大きいのが原因なので代わりにHP8648C SGから入れたら全く問題はありませんでした。無いスプリアスは劣化しようがない。Hi →添付写真参照

逓倍後のスペクトラム.pdf へのリンク


SG入力時

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