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X'tal Filterの経年劣化 R04.09.05

ローカル局に頂いた壊れたIC-1271を直していました。
システムメモリーバックアップ電池切れしていたので電池交換してから以前に
他の機器から取り出してあったデーターを使いコピーしました。

他にも数か所直してこれでOKかと思ったのですがFMは良いのですがSSBモードで
受信感度が悪くて送信もパワーがほとんど出ません。

いろいろ調べたら10.75MHzのX'tal Filterが劣化しているようです。
SGとスペアナで100Hz step max holdで周波数特性を見ました。4素子のラダー水晶の
どれかが劣化しているのでしょうか?

X'talの劣化は以前にもFT-280のPLLを修理した時にも経験しましたがこの時は水晶を
アロー電子で作り直してもらいました。今回のFilterはIC-271 IC-371にも使われている
ようなのでジャンク基板を捜して取り出すのが良さそうです。

どうも気になったのでX'talフィルターを分解してX'tal単体を測定してみました。
ラダー4段なので難しくは無さそうでした。再度使うかもしれないので
測定用に基板パターンを切らずにリードをかすかに浮かすのが少し大変か?

最初に2段づつf特測定して悪い方をさらに選び出す方法で行ったら初段X1〜X2が
おかしそうでした。またX1とX2ではX1が不良でした。
4個のうち1個を除いて組み立てたらある程度の特性が出るのではと思って他のX'talも
とりあえず測定してみました。

最後に3段で組み合わせたらfig2のようになったので少し特性は劣るけれど
どうにか使えるみたい。

X'tal Filterの経年劣化1.pdf へのリンク
X'tal Filterの経年劣化2.pdf へのリンク
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